石鎚山に行こう 〜プロローグ〜

ここ愛媛県には西日本一高いといわれる山、石鎚山があるのだが俺は未だに登頂したことがなかったのである。 いつか登ろう登ろうと思っていたのだが結局大学に在学している間には行くことができなかったのだ。

すると、ドラマ『僕の生きる道』で草薙くんが読もう読もうと思って本を結局読まなかった話をしていた。 やろうと思ったことはすぐに実行しないといつまでたってもやらないんだよということだったのだが、 まさにこれは俺と石鎚の関係といっても過言ではなかったのだ。なんと良いことを言うものだなぁと感心しつつ、今年こそは石鎚山に登ってやるぞと3月中から考えていたのだった。

とにもかくにもやってやるぞと思ってはいたのだが忙しかったので気分的には萎えてきてはいたものの後輩たちが石鎚に行くというではないか。ならばそれについていこうと思い立った。俺の同回生で立派に就職を果たしたフェラーリも行きたいということだった。

出発前日までどういうものが必要かなどは特に考えてもいなかったのだが、夜になってまくべぇ(今回の隊長。一番年下である)にプリムスのヘッドと缶を持ってきてくださいねと電話でいわれた。しかし俺はバイト先の人達とワイワイと飲んでいたので気分はウハウハなのだった。まくべぇに『覚えてたらね!』という返事をしておいた。もちろん覚えていたが。

そして当日。体が少々だるい。前日に酒を飲んでいたせいだ。装備を整えて出撃。一路ボックスへ。 俺が一番最初に集合場所に着いた。ご飯として買ったチョコクリームサンドパンを1袋食べる。パンのお供はやはりコーヒーだと思いながら小岩井のミルクとコーヒーをゴクリと飲む。これだなぁとしみじみと思いふけりながらみんなが来るのをまっていた。そして集合予定であった全員があつまった。メンバーはまくべぇ(隊長)・まっち・まろ・ガバチョ・俺(パト)・フェラーリ(社会人)であった。フェラーリは香川にいるので一日目の宿所に車でやってくることになっていたのだった。
これから我々の戦いがはじまる…

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