2002.メッセンジャー見学in大阪・京都
ナベッチの家に泊まり、昼前にナベッチの車で京都を目指した。
ナベッチの運転は… … … ガタガタブルブル… さすがは大阪人だ。
ナベッチは僕に運転するか?と聞いてきたが僕は免許を取ったばかりだったので断った。というか、大阪だから断ったのほうが本能的に正しいだろう。まだ大阪で運転する自信はなかった。高速に乗ったらもうかなりの遠心力を体感した。横目に大阪工業大学を見た。名前が高速からドーンと見えるのが印象的だった。途中でご飯を食べてからまた京都を目指す。
メッセンジャー”風”の事務所は清水寺の近くにあることはわかっていたのだが、細かい場所まではわからなかったうえに、連休だったのもあって観光客がめちゃくちゃ多い!ナベッチが車を止められるところが見つからない。信号で止まっている間に僕の輪行してたチャリをおろして足で事務所を探すことにした。ナベッチとは後でまた合流することにした。清水寺方面に向かってちょっと走るが、どこにあるのか全くわからなかった。清水寺にいく坂を登ってみるがわからない。だいたい、観光名所でなかなか出発しにくいところに事務所を構えるだろうか?と考え、表の通りに戻った。一体どこにあるんだよ〜と思って地図を見ようと止まったところにポスターが貼ってあった。メッセンジャー”風”と書いてあるポスターが…。そして事務所にお邪魔させてもらった。
風の代表をしているのは半田さんという方だ。年が僕とほんの少ししか違わない。(ホームページによると)2歳くらい上だったと思う。京都のメッセンジャーの歴史や風の雰囲気ややりがいなどなど…。いろんなことを話してくれた。風の事務所の中も写真がたくさん壁に貼ってあってとてもにぎやかな雰囲気が伝わってくるようだった。半田さんはメッセンジャー同士の交流の楽しさを大事にしている方だった。もちろん仕事に関しての考え方もしっかりしていて、どういうところに注目して仕事をしているのか、メッセンジャーの地位をさらに向上させるにはとか、いい勉強になった。
料金が安ければいいというものではない。料金に見合うサービス・信頼をお客様に届ければ必ず認められる。 それが認められたときの嬉しさはひとしおだし、その期待に応えようとさらにやる気になる。 値段ばかりを考えてサービスをおろそかにしていてはよいメッセンジャーは育たないし続かない。 風はメッセンジャーの入れ替わりがあんまりないので熟練したメッセンジャーが多いようだった。 メッセンジャーの入れ替わりが少ないということは、メッセンジャーを続けやすい環境があるともいえるし、それはやはり楽しくないとやっていけないはずである。
ここまでで4つのメッセンジャー事務所を見学してきたわけだが、それぞれの事務所が個性があってどこも印象的だった。どこも個性的ながら、どこの事務所にも共通している考えは”メッセンジャーをもっとメジャーにしたい!”ということだった。世間にメッセンジャーという仕事をもっと認められるように!!そういうことに参加してみたいという気持ちも沸いてきた。やりがいがある感じがした。
そのあとはナベッチに大阪南港まで送ってもらった。帰りのフェリーが満席でキャンセル待ちになって焦ったが、なんとか乗ることができた。それがなんとドライバーズルームだった。2等寝台も初めてなのにさらにドライバーズルームとは。 個室です。フェリーが一気に快適になった。料金は高かったけど。まあこんなことでもなければ大学生のときに寝台に乗ることもなかっただろうなぁと思いつつ松山に戻っていったのだった…。