石鎚山に行こう! 二日目(前編)

なにげに昨晩一人だけ早く酔いつぶれたパトであったが(あの酒の量でか!?)1時間ほどで目を覚ましテントの中でフェラーリと爆裂トークをして少々寝不足となった(アホ。朝ご飯も後輩たちがチャッチャと作ってくれた。あいかわらずあまり動いていない俺とフェラーリであった。インスタント味噌汁をおかずに米を食べる。昼飯は朝に炊いた米をタッパーに詰めるのが俺たちの主流なのだが、部を引退してはや1年以上たったフェラーリはタッパーを忘れてしまったのであった。というわけで愛大ガチャ2段重ねスペシャル(UFOともいう)をビニールテープで止めるという荒業でタッパー代わりとしたのである。

出発寸前に見たことのある人間を見かけた。もはやOBの俺としては面識もほぼないし俺が思い描いたその人であるかどうかも疑わしかったので声をかけるのを躊躇していた。あちらもその様子だったのだがガバチョの存在であちらの人の疑問が確信に変わったらしく、あちらから声をかけてきた。なんとその子は高知大学2回生のウランちゃんであった。俺の予想はやはり合っていたのだが躊躇してしまったのが申し訳なかった。こういうときこそ、ガバチョの存在が目印となるのであった。さすがである。

石鎚スカイライン突入前の様子。

そしていよいよ出撃するのだ。18キロほどある石鎚スカイラインを登り、石鎚山を登るための休憩場所である土小屋を目指すのだ。みんながペットボトルを買ってから出発。4キロほど登って休憩した。いきなり傾斜が9〜11%程度あったので荷物持ちであるしさすがに疲れた。テント2発に米5キロを積んでいるまくべぇ隊長はもっとしんどいだろう。だがヤツは荷物を持っているとは思えないくらい速かった。正直ついていくのが精一杯であった。フェラーリは団体走行から少しちぎれていた。

走行4キロ地点にて休憩。

またまた走りだす。実は昨日からずっとペースの掛け声がおかしかった。テンションの成せる技であろう。普通は『(オーラス)後ろ車〜→車〜→車〜→車〜→オーライ(ペース)』というふうに掛け声をかけるのだが、このツアー中は『(オーラス)後ろヌ〜ン→ヌ〜ン→ヌ〜ン→ヌ〜ン→にゃ〜!(ペース)』というココリコミラクルタイプのミラクルさんばりにヌ〜ンを連呼したのだった。

さらに色々とそういうことを考えるために話していると、『車が3つで轟だから、車が3台以上だったら轟で!』ということになり、これもまたワンナイの轟バリに『(オーラス)後ろ〜轟!→ソイヤ!→ソイヤ!→ソイヤ!→ギューン!(ペース)』というペースにとってはたまらなく恥ずかしい掛け声となった。だがこのペース走行が素晴らしく楽しかった!

かなり登ったあとに、かなり下りがあった。せっかく登ってきたのに下らされてしまう。確かに涼しくて爽快なのだがこれをまた後で登るのかと思うとしんどさが増してくるのであった。下り終わって登っていくと12キロ地点あたりで見晴らしのいい展望台があったのでそこで休憩した。石鎚も見えるし、今まで登ってきた道も見える。これを登ってきたのか!!と思わずハッとしてしまう。そしてここから見える石鎚山も綺麗だった。

遠くのほうにある道を登ってきたのである。

この高い山が石鎚山である。いい眺めだった。

残りあと6キロである。頑張って登るが、溜まっていた疲れで出始めたのかフェラーリがよく団走からちぎれてしまうようになった。ガバチョがもってきたラジカセの歌に合わせて歌ったりソイヤ!と合いの手を入れたりしながら登った。そして遂に土小屋に辿り着いたのだがやはりGWということもあって車が多いし人も多い。登山客でごった返していた。ちなみにこの時点でお昼くらいである。

土小屋に到着した!

そしてようやく昼ご飯である。みんなまじでお腹がペコペコであった。そういえばフェラーリの昼ご飯は愛大ガチャ2段重ねスペシャルである。写真で見てもらいたい。この凄まじいご飯を。日本昔話バリの量である。1300ml以上あるのだ。

日本昔話バリのご飯である

フェラーリはそこまで大食漢でないのでみんなで少しずつ分配しながらこれを食べたのだ。もちろんみんなはタッパーにそれぞれのご飯がある。だがあっというまに食べてしまった。この日のデザート缶はパイナップルだった。ご飯を食べ終わったあとに、貴重品などを装備して遂に石鎚山山頂を目指すことになるのだった。

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