佐田岬ツアー またの名を 一人夏合宿
〜2日目(前編)〜

4時半に起きる予定だった。ところが外は凄まじい風が吹いていた。疲れもたまっていたのではっきりいってやる気を削がれてしまった。そもそも、8月だというのに、めちゃめちゃ寒いのだ。ときどき体がブルッとするほどである。依然、眠たかったので、とりあえずまだ寝ちゃろ〜と思って、5時半まで寝た。5時半になって起きてもいまだに風が強い。とりあえず頭はまだ重たかったが、起きた。

実は昨日、買出しすることができなかったので、米は家からもってきたのであるのだが、おかずがないという非常事態であった。非常事態ということで、カロリーメイトを朝飯にすることにした。まさかの事態を考え、2箱買っておいたのだ。 1箱をホット紅茶とともに食べて体を温めて6時半くらいに出発した。外は雲が出て薄暗く、風は依然強かった…。

展望台。すごい風だった!

堀切大橋を走ると横風がきつくて、フラフラした。走りつづけていると展望台があった。風が強い中の走行であったので少し休憩したかったし、綺麗な風景が見られると思って止まった。すると、バイクライダーさん2人組がテントを張っているようだった。やはり佐田岬はライダーが多いようだ。さっそく撮った写真が上の写真なのだが、あまりの風のきつさにこの写真を撮った直後、なんとデジカメが三脚ごとぶっ倒れて『ギャア〜!!』と俺が言った。だがカメラは壊れていなかった。よかった。展望台に登って佐田岬側を眺めた。風が強くて海が細波を打っていた。

展望台からの風景。曇りまくって水平線がかすむ…。

その後、走り出す。登りが多くてキツイ。カッパを着て走っていたのだが、もう暑くて着ていられない。途中で脱いで、アップダウンを走る。トンネルが多いところがあり、かつ、登りだと非常に緊張するのである。街という街はず〜っとない。尾根沿いに走りつづける。出発してから1時間くらい走って遂に三崎町の街のほうに着いた。九州行きのフェリー乗り場がある前辺りはちょこちょことお店があるが、やはりコンビニのような店はなく、海鮮料理屋や喫茶店くらいだ。まだ朝8時くらいだったのでどの店もやってない。漁船の準備のために人はいるようであった。るるぶに載っているパン屋さんがあったのだが、まだ早かったので佐田岬に行った帰りの道で寄ろうかなと思って通り過ぎた。

ここで国道は終わり。県道に入る。急に民家が全くなくなってしまった。しかも傾斜はたいしたことないのだが、長い登りが続く。左側には海の風景が開けて見える。九州行きのフェリーが出航しているのが見えた。うんせうんせとシャカリキに走りつづける。風は最初よりはずいぶん弱くなってきていたし、吹いていても追い風になってくれて走りを助けてくれる。長い長い下り坂。ググ〜ッと下っていき、長いのぼりが待っていた。佐田岬と書いてあるほうに走りつづけると、ちょっとの距離だったけどダートになっていた。きっつ〜。ダートを超えてマイペースで走っているとバイクの人に抜かれながら手を振られたので、元気に振り返した。もうちょっとだ。チョコチョコと民家があるようになった。それを抜けると、ついに佐田岬の駐車場に到着!!

ついに到着!対岸には九州が見えます。

9時前くらいに到着したのだが、駐車場にテントを張っているライダーさんグループがいた。バイクの人達は8人くらい来ていた。しかし、チャリダーはいない…。少し寂しいものがある。車もちょこちょこと来ているようだった。休憩がてら風景を眺める。遮るものがないので風がかなり強いがその風圧が逆に心地よかった。早速、歩いて佐田岬灯台を目指す。20分くらいかかるらしい。

始めは土の道である。薄暗い。ある程度歩くと舗装されている道となる。

歩きつづけているとキャンプ場というか、コテージというか、そんなのがあった。たぶん、シーズンで天気がよければ盛況なのだろうが、先日の土砂降りと本日の俺の到着時間が早すぎるせいでだ〜れもいない。いるのはライダーさんが風景を眺めに歩いているだけであった。林を抜けたのでもろに風が吹いてくる。これはキツイ!!そのかわり海がとても近かった。

コテージがたくさんあった。真ん中でキャンプファイアができるようだ。海岸線に降りられる場所があります。海が近い!!

いよいよ佐田岬灯台に到着!!この階段を登ったら対岸には九州が見えるのだ!

佐田岬灯台。何人か先客がいた。

ようやく佐田岬に到着した。うわー!すげーいい景色!!本当に九州が見える。ツーリングマップルに煙突が見えると書いてあったが本当に見えた。天気もずいぶんと落ち着いて空も少しずつ晴れてきていたので遠くまで見えた。ボーッとしばらく眺めていたのだが、とても気持ちよかったし、雄大な眺めだった。

九州が見えるし、煙突も見えた!いい景色だ〜! 佐田岬到着記念!!
(C) Copyright 2001-2005 patorash All Right Reserved