佐田岬ツアー またの名を 一人夏合宿
〜2日目(中編)〜
さて、もうすでに目的を達してしまったこのツアーであるが、むしろこの後のほうが長いのである。時間は9時半くらいだろうか。佐田岬半島から脱出するための激走が始まった。
アップダウンが多かったということは… 帰りもアップダウンばっかり… うほー!すげーキツイ!!時速8〜12キロで登り続ける。いままで曇っていた空も日差しが顔を出して、容赦なく俺に照りつける。出発前に日焼け止めは完全に塗っておいたので日焼けによるダメージはないと思われるが、暑さで体力を奪われる。特に登りだと無風状態に近いので運動量と暑さのおかげで汗の量がハンパではない。ツアー前に買っておいた十六茶2Lがめちゃめちゃ役にたった。佐田岬物産センター(漁師物語とかいう名前だったような…)を横目の通り過ぎようと思ったのだが、もし、なんか海の幸が食べられるのならば寄ってみようかなと思って寄ってみた。チャリを止めて入り口までいくと『ウニ丼 1,200円』と書いてあった。うおー!めっちゃ食べてぇ〜!!と思って入ってみたのだが、食堂は11時からということだった…。ちなみにまだ10時ちょい。しぶしぶここを後にしたのだった。この直後はアップダウンのアップがかなり続いて苦しかった。
1時間くらい走って、三崎町のフェリー乗り場あたりに到着した。なぜにこんなに疲れているのだろうかと思ったら理由は単純、ただ単にご飯がカロリーメイトだけだったからだろう。せっかく町に戻ってきたのだし何か食べたいと思って、前編で言っていたパン屋さんに言ってみた。なんかちょこちょこと人がよく入ってゆく。やはり有名な店なのだろうか。それともここくらいしか行く店がないのだろうか(オィ)パンを3つと牛乳を買って日陰に座り込んで軽い昼食。もう空は完全に晴れている。昨日の土砂降りがまるで嘘のようであった
そしてまたアップダウンに勝負を挑む。昼間ということだけあって、多くのバイクの人達とすれ違う。手を振ってくれる人には手を振り返した。途中、一人だけチャリダーとすれ違った。ジャイアントのグレートジャーニー(ツーリング専用車)に乗った若い人だった。たぶん高校生か大学生1〜2年生くらいじゃないかな?こちらから手を振ってみたら手を振って応えてくれた。いいね〜!!
トンネルが連続している区間を抜けて、ようやっと朝の出発地点であった、道の駅『瀬戸町農業公園』に到着した。昨日は到着が遅かったので店も閉まっていたのだが、今はやっていた。結構な車の台数が入っている。本当は人気な道の駅のようだ。ソフトクリームを売っているお店があった。しかも行列になっている。なんだ?そんなにうまいのん?そう思ってみてみると紫芋のソフトクリームを売っているようだった。よっしゃー、食ってみよー!と思い、並ぶ。そして購入。うーん、おいしいけれどそこまでうまいというほどではなかった。感動を与えてくれるソフトクリームではなかった。
それにしても、いい天気である。昨日と同じ場所で撮った写真があるのだが、この空の明るさの違いはどうだ?時間帯が違うとはいえ、あまりのギャップに驚きを隠せない。晴れのときのいい景色が見られて本当によかった。
水分補給してから出発。あと少しのアップダウンを抜ければずっと下りに入れる♪走り続けてようやく下りに入った。ラクチンラクチン。保内町に入り、昨日行けなかった平家谷の流しソーメンを食べに行った。平家谷というところは非常に高いところにある。国道から横道に入って、あと4キロの看板があるのだが、この4キロは下りが全くない全部アップ・曲がりくねった4キロなのである。流しソーメンだけのために汗だくになりながら必死でチャリを漕いだ。流しソーメンを楽しもうという家族連れに車で何台か抜かれ、ガラス越しに子供にずーっと見られていた。旅チャリダーとかはあんまり見たことがないんだろうな。激闘の末、平家谷公園駐車場に到着!!ぶっ倒れそうになりながらチャリを立てかけて少し休憩したあと、流しソーメンを食べにいった。
平家谷は水が澄んでいて、この流れを利用して流しソーメンをしているのである。この日はすごい人の多さで、流しソーメンを食べるための行列ができていた。今日は行列にならんでばかりである。ちなみにこの流しソーメンは食べ放題で大人500円です。500円分もソーメンは食べられませんが、雰囲気は最高だと思います。まわりの風景も涼しげでいい感じですしね〜。
やっと自分の番が回ってきて、ソーメンを食べ始める。ここまで登ってくるのが大変だったせいか、ソーメンの涼しさが体に染みるように美味い。あの登坂を登ってきてよかった…。もうガンガンと流れてくるソーメンを箸ですくっては食べ、すくっては食べ…。げふぅっ。あー、まじでうまかった〜♪その後、平家谷の風景を眺めながら森の中でマイナスイオンを浴びていた。ソーメンもおいしいけれど、風景もマジでよかった。