佐田岬ツアー またの名を 一人夏合宿
〜2日目(後編)〜
平家谷でノンビリとしたあと、今まで登ってきた道を下ってゆく。ずぅ〜っと登りだっただけにずぅ〜っと下り。あっという間に麓に到着してしまった。下りは速い…。さてさて、どうしようか?時間はもう16時になりそうであった。とりあえず体力の続く限り宇和島に近づいておこうかな〜?と思っていた。この時点では、帰りを輪行にして御荘町のほうまで行ってしまおうかなとか考えていた。ツーリングマップルに海の色が信じられないほど綺麗と書いてあるのが気になったからだ。よっしゃー!とりあえず宇和島方面!と思って走り出す。まずは八幡浜である。すると、やけに八幡浜方面への車が多い。マップルにも”市街地に向けて常時渋滞”とは書いてあったものの、これは多くない?と思っていた。すると沿道に看板が立っていて『花火大会があるので21時からは名坂トンネルは保内町に向けて一方通行です』と書いてあった。ん?花火大会?え、今日って花火大会があるの?うわー!ラッキー!!今年はまだ花火見てないからな〜!見よっと。ということにして、八幡浜の市街地に向かった。
ところで、俺は一日目にお風呂に入っていない。だから今日は入りたいな〜と思い、タウンページで銭湯を探していってみたら、どれもお休み…。なんでだ〜!?あきらかにボロっちい銭湯しかないにもかかわらず、2軒ともお休み。もう一軒は場所がわからず…。花火大会が関係しているのだろうか…。仕方ないのでローソンに行き、立ち読みで他に銭湯・温泉がないか調べてみる。すると、本日の花火大会の情報が載っていた。3,500発の花火・水中花火を合わせると10,000発!!とある。うおー!すっげぇ!見たいなぁ。俄然、期待は高まっていくばかりであった。お風呂情報は結局得られず、仕方なしにギャ○ビーのボディペーパーを購入。空しい…。とりあえずこれで今日はしのごう。
お風呂探してたらフジグラン(グランじゃないかも)があったのでそこで買出しして、花火が行われる港のほうまで行った。交通規制がかかっていて、誘導員の人もめちゃめちゃおって、チャリの置き場がわからない…。誘導員の人に「旅の途中で花火があるって知って来たのですけど、どこか自転車止めてもよいところはありますか?」と聞いてみた。まさか松山からのチャリダーとは思うまい。近いし。おかげでフェリー乗り場の駐車場に立てかけてもいいと許可が出たのでありがたく駐輪。デジカメなどをウェストバッグに詰めて花火大会に出発。屋台がたくさんあって、浴衣を着た人たちが大勢歩いていた。
せっかくだから屋台で色々買ってみようかなぁと思ったが、ビンボー根性が働いて結局一つしか買わなかった。地鶏の焼き鳥がおいしそうだったから買った。500円。高っ!!焼き鳥があるとビールが飲みたくなってくるではないか。屋台でビールを買おうかどうしようか…。とりあえず値段を聞いてみた。350mlの缶ビールが500円…。絶対に買わねー!!ちょっと戻ればコンビニで200円くらいで売ってるっちゅーねん。ナンセンスだとは思ったが自販機で買ったコーラとともに焼き鳥を食べた。 よくよく見ると、その店でビールを5〜7本くらい買ってる人がいた。あんた、すげぇよ…。いつもはケチな日本人も、お祭りとなったら話は別なのだろうか…。
そしてもうずいぶんの人が地面に座ったりして場所を取っていた。俺ももう買うものはないと思って(というか高すぎて買う気が起きない)19時過ぎたあたりでペタンと地面に座り込んだのであった。すると襲ってくる眠気…。やはり疲れていたのだ。気付いたら寝ていた。座ったまま。20時ちょっと前に目が覚めた。花火は20時からだったらしい。危ない危ない。しかも寝ている間に周りに人がたくさん座っている。おお、ビックリ。暇な時間をメールを送って潰す。いよいよ花火がはじまる!!
うおー!!はじまったぁ!!めちゃめちゃ近くから花火が打ちあがるので、花火がでかい!!音もすごい!!連発で花火が上がってゆく。煙がすごい。というか煙、多すぎ!!
遂に花火が煙に埋まってしまった。『全然見えんやん!毎年こうなん?』みたいな声が周りから聞こえ出す。俺としてもちょっと残念であった。結構打ち上げたら、とりあえずの休憩なのか、それとも煙がどくのを待つためなのか、花火が止まった。 煙がどいてきたころ、また花火が打ちあがる。最初のうちはとても綺麗である。煙よ!どっかいけ!!
花火の祭典も1時間で終焉を迎え、最後の花火はとても大きく、とても綺麗で、たくさんの花火とのコラボレーションで幕を閉じたのでした。
終わってからの帰るお客さんのせいで渋滞になっていたが俺は自転車なのでなんのその。すぃ〜っと抜けてコンビニでご飯を購入。ソーメンなんかもう消化してしまってたので。公園をさがして、そこでテントを張って寝ました。しかし、夜中に高校生だと思うのだが、花火禁止と書かれているのに、思いっきり花火していた。テントの中でも花火の音が聞こえてなかなか寝られなかった。ようやっと2日目が終わったのであった。